絵師は別名豊原國周で、三世歌川豊國の門下、一鴬斎とも称しなかなか売れっ子の絵師だったようです。たまたま当園所蔵、三枚組錦絵の絵師の弟子というわけです。右上の歌にあるように七時毘沙の縁日で買った竹の鉢を描いたもの、二十四時のうち午後七時、というところで七時毘沙とかけてあるだろうということです。以上関東おもと界のベテラン、万年青史研究家の芦田潔氏のご教示によるものです。 「七時毘沙(しちびしゃ)で 買ふ縁日の 竹の鉢」というわけで万年青の画ではなくて誠に残念。それにしてもこのご新造さんは鼈甲仕立ての指輪と簪をして、まだ宵の口だというのに目元ほんのり染めて、いったい何やつじゃ、どうせ買うなら万年青を買いなされ、、といささか八つ当たりのわたくしでした。